実験

歯周病菌生体内動態究明の為の動物実験

歯周病菌生体内動態究明の為の動物実験_画像1

研究所ではバージャー病の病因を究明するというテーマを1つの目標としています。

今回はラット(ねずみ)を使用し、血管内に歯周病菌を含んだ血の塊を作り血管との反応を観察するという方法をとりました。結果は動脈、静脈ともに人間と同じ所見に一致するという驚くべき結果がでました。現在更に分析を進め近々に発表できる見込みです。「バージャー病は治る病気である」それがいままさに実現しようとしています。

目的

バージャー病の病因として「血管内に入り込んだ弱毒菌(特に歯周病菌)であることが血栓を発生させる」ことが分かってきた。この実験により生体内での歯周病菌の動態を探り血栓形成から血管の炎症に至る経緯を観察したい。生体内での経過は不特定要因が多く適時採取することのできない患者由来のサンプルでは観察することが難しいため、ラットを使用した実験とする。

参加者

岩井 武尚(認定特定非営利活動法人バージャー病研究所所長)
平馬 貞明(東京医科歯科大学臨床解剖学分野)
寺﨑 宏明(医療法人慶友会つくば血管センター)
青山 典生(東京医科歯科大学歯学部歯周病学分野)
猪狩 公宏(東京医科歯科大学医学部血管外科)
塚本 博(医療法人慶友会ひがしクリニック検査科)
古川 あすか(東京医科歯科大学人体病理学分野)

場所

医療法人慶友会つくば血管センター
三協ラボサービス株式会社 つくばラボ

経過

2013年6月  実験の為の予備調査開始
2014年3月1日  予備実験(使用動物規格および数量、飼育期間、等検討)
2014年3月22日~4月26日  ■第1回実験:動脈に歯周病菌注入。一か月飼育後採材。
2014年7月26日~8月13日  ■第2回実験:動脈に歯周病菌注入。一時間後、1週間後、2週間後採材。
2014年10月13日~10月25日  ■第3回実験:静脈に歯周病菌注入。1時間後、2週間後採材。
2014年11月~現在  それぞれの検体を分析中。
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