バージャー病とは

バージャー病とは

バージャー病(ビュルガー病)は、50歳以下の喫煙者に多くおこる病気で、突然発症して強い痛みを生じ壊疽(えそ)となり、ついに切断にいたることから突発性脱疽と呼ばれて恐れられてきました。日本語では閉塞性血栓血管炎で、教科書的に定義すると「四肢の細い動脈に血栓ができてそこに炎症が起き、内腔がふさがってしまう病気」です。

バージャー病の症状

患者さんが具体的に病院に来るきっかけとなる症状を紹介します。

① 指先が黒くなる、痛む
手や足の指先が痛む、一部が黒くなる(壊死または壊疽)といった症状は、動脈血が減少しているか全く届いていないことを示しています。
② 歩くと脚の筋肉が痛くなる
心臓からの血流が十分に届かず、その範囲の筋肉が悲鳴をあげている状態です。しばらく休むと治まるのが特徴です。
③ 傷が治らない
傷が治らないときは栄養不足、貧血、動脈閉塞、感染などを考えます。爪の伸びが遅くなったり、指の毛がなくなったりというのも目で分かるポイントです。
④ しびれる、冷感、蒼白になる
自律神経の障害と関係があります
⑤ 静脈が赤く腫れて痛む、痛む部位が移動する
足関節付近の静脈が赤く腫れ、痛みます。その赤い部位が移動するのはバージャー病特有の症状で、しばらくすると黒い線状の色素沈着になります。バージャー病患者の40%くらいに見られます。
⑥ 上肢と下肢では圧倒的に下肢
心臓からの距離がもっとも遠く、血液が最後に届く足の小指や親指に多く症状が出ます。

バージャー病と歯周病

バージャー病の原因は20世紀初頭から色々な説が登場しましたが、ほとんどが否定されました。そんな中、2005年私たちが歯学部歯周病学科の先生方と共同研究して発見した歯周病菌病因説が大きく報道されました。バージャー病患者は歯が極めて悪いこと、歯のない人も多く歯周病に中度から高度に侵されていることが分かっております。更に研究を続け、歯周病菌が血小板の中に入り込んでまたは囲まれて、血中を流れて生きていることを発見しました。ただ取り込まれるだけでなく大きな塊を作ります。その血小板と菌の塊がバージャー病患者の手足の細い血管を詰まらせたと考えられています。

“禁煙”が治療の第一歩

バージャー病はタバコを吸って歯周病を悪化させた比較的若い人が、歯周病菌を含む血小板血塊により末梢動脈閉塞を起こすものであるといえます。

ですから、タバコをやめて歯周病を治し、運動療法やときに適切な治療をうければ回復します。私の患者さんでは病気を克服し、スキーや柔道に打ち込んでいる方もいます。
 一方。遺伝子型と関係してなりやすい人となりにくい人がいるのも確かです。

不安な方は相談を

この病気は、ある日突然足の指が黒くなって、痛くなって、動けなくなって、風呂にも入れないなどの大きなショックから始まることが少なくありません。その時まだ若く、働き盛りという現実から無理をしてしまうこともあります。このページを読んで気になった方は病院へ行くことをおすすめします。この病気の専門は血管外科です。当研究所でもご相談を受け付けておりますので、ご利用ください。

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