Q. 肺動脈血栓症について、非常に勉強になりました。ありがとうございました。
ところで、「膝の裏が痛く、下腿が腫れて変だなと思ったらこの病気を疑って下さい」との部分ですが、具体的にどのような症状であるのか詳しく教えて頂けないでしょうか。よろしくお願い致します。
A. 深部静脈に血栓ができることが、この病気のFirst stepです。血栓は、1)血液が濃くなること(脱水などのため) 2)血管の壁が傷んで、血球がスムーズに流れなくなりひっかかりやすくなること(静脈炎、弁が壊れる) 3)血液の流れが緩慢になる(寝たきり、長時間座りっぱなし) この3つの要素に、その人の遺伝的な背景と環境的な背景が複雑にからみあって深部静脈血栓が発生します。殆ど全例が膝の部分で合流する以前のふくらはぎの静脈、ヒフク筋、ヒラメ筋、脛骨、ヒコツ静脈などに発生します。そこで、同部の痛み、表面の静脈の怒張そしてFOOT CALF(ふくらはぎ)のむくみが発生するのです。
本によっては、パンパンに張ると動脈も圧迫されると書いてありますが、多分これはうそでしょう。私は見たことがありません。また、この血栓が肺動脈に飛んできて、ひっかかることで急性または慢性肺動脈血栓症が発生します。
私の急性発症例の経験は多くありませんが、不思議なことに発生直後に下肢の張れはありませんでした。血栓が出払ったためなのか?と思ってます。いずれにしても動脈の老化に比べ目立ちませんが、中年のヒトの静脈もかなり痛んでいるなという実感です。 |